熱とオリーブオイル
オリーブオイルは熱に弱いので涼しいところで保管を!
でも、熱でなにがどうなるのか?
オリーブオイルに熱が加わると遊離脂肪酸が増えます。
遊離脂肪酸は
脂肪細胞に蓄えられた中性脂肪が分解されてできる脂肪。
20分程度の運動をすると、
脂肪細胞から排出されてエネルギーとして消費されます。
また、肥満によって蓄えられた脂肪が増加すると、、、
この遊離脂肪酸が血中に移動して
それがインスリン抵抗性を高めて血糖値を高くしてしまう( ゚Д゚)
人間がエネルギーとして使う為に血中に溶け出した脂肪。
そのまま何もしないままでいると、
遊離脂肪酸は、また元の皮下脂肪に戻ってしまう。
脂肪細胞は中性脂肪(トリグリセリド)を蓄えているけど、
遊離脂肪酸は、この中性脂肪がホルモン感受性リパーゼという酵素の働きで
分解され→グリセロールと共に血液中に放出されたもの。
血液中に運ばれて身体の中で頑張っている各組織でエネルギーとして
使われるけど、余剰分は肝臓に取り込まれて中性脂肪に再合成されるんだとか。
遊離脂肪酸は心臓の筋肉を動かすエネルギー源でもあるんだけど、
心臓の状態が良くないときに血液中の遊離脂肪酸が増えすぎると心不全を引き起こすこともあるんだそうな!!
遊離脂肪酸が増えるとオリーブオイルの味は油っぽくなってしまいます。
本来の味とか効果とかが無くなってしまうって事ですね、、、。
エクストラバージンオリーブオイルの遊離脂肪酸の国際基準は0.8%
辛味、苦みが少ないマイルドなオリーブオイルの場合、
37℃の環境下で3か月ほどでエクストラバージンオリーブオイルの国際基準を
超えてしまうそう。
3か月って長いようにも思いますが、
船で運ぶ場合、日本に到着するまでに2か月を要する場合もあるようです。
だとすると、残りあと1か月、、、。
しかも、温度管理されていない船とかで中東やインド洋を通って来るとなると、
オリーブオイルは37℃以上の環境にしばらくあったのかも。
とか考えちゃいますね。
日本で売られているオリーブオイルはどうなんだろうか?
もちろん、品質管理もしっかりしている会社さんやお店さんも多いと思うけど、
うちの近所のスーパーとかどうなのか?
商品の裏とかを見てみると食用オリーブ油と書いてある。
ふううむ、、、。
そうだった。
日本は基準が違うんだった!
食用オリーブ油
酸度基準は2%以下。
国際基準の酸度0.8%を超えていても日本では商品棚に、、、( ゚Д゚)
まぁ、、、、こういう事は日本では良くある事、、、。
とにかく、温度管理をしっかりしていたり、船ではなく空輸などで工夫されて
日本に来ているオリーブオイルの値段に納得!
辛味、苦みが強いポリフェノールが高いオリーブオイルは
熱に強い傾向にあるかと思いますが、
良いものを美味しくいただくのであれば
やはり信頼できるものの購入をおススメします。
ちなみに私が一押しなのは、アサクラさんの
通称「オルチョ」
これは本物です。
一応、参考までに(^^♪